ハンテン日記

だからこそ!!!

何で礼に始まり礼に終わるのさ?

久々のブログになってしまいました。

アウトプット大事〜と思ってたのにこのざまです。

 

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礼に始まり礼に終わるって聞いたことありますか?

武道とかスポーツで良く言われてる言葉ですね。

 

私は武道もスポーツも人並みにやっていましたが、正直、全くこの言葉の意味が分かりませんでした。

先生とか先輩にしっかり挨拶したり失礼のないように努力はしました。出来ていたかは知りません。

 

しかしそれは、そうしていれば怒られない、という理由から来るものでした。他の人はどうか知りませんが、少なくとも私はそうです。恥ずかしい話ですが。

 

とはいっても武道に関しては、年数だけは積み重なってしまっている有様で、それはこれからも続くと思います。

経験年数があると、時たま「武道やってるって事は礼儀とかしっかりしてるんでしょ?」など言われたりする事があります。困ります。

 

適当に「そうですね〜」と言っても墓穴掘りますし、「人によりますよ」と言うのもちょっと憚られる。

ていうか礼儀が本当にしっかりしてる人とかの方が珍しいのでは…? そもそも礼儀って何を以て礼儀なのさ? とも思っているので、そもそも礼儀云々の話はあんまり好きではありません(なので武道経験があるというのはあんまり言わない方が良いなと思い始めました。今更!)。

 

それでも、武道で大事なのは礼儀だと誰もが言います。偉い先生から武道経験の無い方も。

そうすると、流石にそれは、真実そうなのであると考えざるを得ません。でも何でそうなのかな? と思います。強くなれば良いじゃん! とかそういうことを考えます。あるいは弱い奴の言い訳なんじゃないの? とか(僕はとても弱いですが)。

 

しかし、自分なりの解を持たないことは、それはそれで恥ずかしい話かもしれません。

 

なので、最近見たアニメから考えてみます。

 

幼女戦記

 

最近見ました。すっごい面白いですね! 映画見に行って来ます!

このお話の中では軍人が沢山出て来ます。そして、とても知的な言葉を使います。そういう作風だからかもしれませんが。

上官、部下の間柄における言葉遣いは徹底して上下を貫き、対等な階級相手にも相手を尊重した言い回しが使われます。

部隊の鼓舞や軽口、皮肉ではウィットに富んだ台詞が飛び出す。

エリートたちは軍大学で司法や兵法を学び、キャリアを積んでそれぞれを道でステップアップを図っていきます。

 

階級が上がる程に教養が必要とされる。

当然、上に立つ人間が賢くないと群雄割拠を生き残ることは出来ませんのでそれはそうです。

 

武道と関係ないですね。

しかし、武力には教養が必要とは言えます(シビリアンコントロールという言葉もあることだし……?)。

教養と一括りにしてしまいますが、頭のキレも無ければ、あるいは立ち止まって自省する頭も無ければ、武力はただ無鉄砲な力の塊と化す、のでは?

 

強ければ良い、ではいつかその身を滅ぼす。

あるいは、強いだけの奴がいてもいいけど、ブレーンも必要。

教養を積んで適切な状況判断が出来なければならない。

 

じゃあ武道って何だ?

武を学ぶ道? 道というからには強いだけでは駄目なんでしょう。

何故駄目なのか?

禅が広まったとか仏教がどうとか日本史的な事はさっぱり分かりませんが、時代的な要請はあり、今日まで受け継がれた礼儀という日本独自のマナーみたいなものに反するからでしょうか?

最近は外国のマナーも混じってどんどん難しくなってますね?

 

これは、ざっくり、死ぬからでは?

と考えました。

 

強いだけだと疎まれて排除される。

数の力で排除出来ない武なんてほぼありえません。

排除までいかずとも、何か追いやられちゃって、惨めになっちゃったり。

 

生物としての死か社会的な死かはともかく、そういうマズい状況に放り込まれやすくなる。

では弱ければ良いかと言うと、弱者は強者に勝てないので運ゲー要素が強くなる(強者の善性に期待するしかない)。

強くなる方が確率として生き残りやすい。

その強さのせいで死なないようにするためには、高い教養を身につけて幅広い状況に対応できるようにした方が、可能性が高い。

 

周りを敵兵に囲まれてピンチになっても奇策を弄して生き残ったり、

政治的に追い詰められそうな気配を察知して先に政敵を潰したり。

権力者に気に入られて好待遇を勝ち得たり。

 

その為には広範な知識が必要であり、それはかなりの時間をかけて学ばなければスキルとして大成しないと思います。

 

ただ最低限、これだけ守れ。

武しか能の無い阿呆でも、何とか寿命まで生きられる方法がある。

それが、礼儀?

人の気を害さないための処世術?

あるいは人の気分を良くする身の振り方?

最低限周りと上手くやるためのエッセンス?

 

そうであるなら、納得はできるかな、と。

生きるために必要な、強さ。

それを無駄にしないための、教養。

それらを包括して学ぶための、武道。

 

勿論幸いにして切った張ったのない世の中なので、物理的な強さはそこまで必要ではないのですが、だからこそ教養の方に焦点が当たるとしたら、まだ、分かる。

 

武を志すのなら最強を夢見るのは仕方ない事でしょうが、それはそれとして、礼儀だけはある程度知っておきなさいと。

だから、礼に始まって礼に終わるようにしなさい、なのかなと。

そうすれば冷や飯を食う確率は減りますよ、と。

 

まあ、ある程度頭も使って鍛錬しないと全く強くならないという側面もあるかもしれませんが。

それでも師匠に教えを乞うために礼を尽くす、という方向性の方が強いでしょうね(その方が効率も良い)。これも処世術の学び、と言える。

 

我が身を振り返ると、いや全然身について無いな? という感じで震えてきました。

………………うん。

 

そんな感じで武道に関する考え事でした。

 

 

 

幼女戦記はほんとに滅茶苦茶面白かったので、原作も買って読んでみる、買った。

 

 

 

 

 

はじめ